シリーズ4 住まいの「数字」
前回までのペットに関するアンケートに引き続き、今回は介護に関するアンケートを取ってみました。今現在でご家族に介護が必要な人がいらっしゃる方だけでなく、ご自身が将来そういう立場になった時にどうすればいいか。かなり重大な問題ではありますが、なかなか本格的に考える機会は少ないです。
介護という分野を分析しようとするとかなり莫大な規模になりますので、今回は「住まいと介護」という観点からアンケートを取ってみました。家族に要介護者がいる人、ご自身が要介護者の人、一人暮らしの若者といった様々な方から貴重なご意見を頂きました。
まず将来の介護に対する不安。これに関しては約86%という大多数の方が将来のご自身の介護に不安を感じているようです。原因としては、いつ自分の体が不自由になってもおかしくないという不確実な問題であるという事。さらに今日の経済問題にもあるように漠然とした将来への不安があるようです。
そういったマインドがある一方、現在において何かしらの対策をとっている方は少ないようです。持ち家・賃貸にかかわらず、介護に配慮した設備やサービスを兼ね備えている方は全体のわずか19%。やはり将来への不安はあるが、取り急ぎ何かをしようとする方は少ないようです。
また介護をしやすい環境を作るために現在のお住まいを改善しようとした場合、どこから手をつけますか?というアンケートをしてみました。すると浴室とトイレを挙げた方が圧倒的に多かったです。実際に介護にあたっている方の話や、すでに自分自身で浴室やトイレに不便を感じている方が多いようです。やはり日常生活において、欠かす事の出来ない設備という面で差が出ているようですね。
今回の調査では介護に関する意識は皆さん高いようですが、その反面どう対応したらいいのか、どのような設備があるのかなどの情報が不足しているようです。先述したとおり、病気や事故というものはいつ起こるか予想もつきません。介護が必要になってから対策するのでは遅いという事も頭に入れておく必要があるのかもしれませんね。
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