株式会社明治産業のアートな取り組みについてご紹介する、オンラインジャーナル「おれんじめいじonline」。
今回は、社内のアートチームMACにて企画した「テクスチャーアートワークショップ」について特集します。
今回は、山中さんが普段使っている画材と「マスキング」の技法を使って、色や質感そのものをアートにしてしまう「テクスチャーアート」づくりを社員一同で体験しました。
山中さんから当日の作業内容のご説明を受けた後、実際に作品づくりを実践。先生のアドバイスも待たずにどんどん作業を進める社員の皆さんに山中先生が驚かされることも。作品の完成後には、数名の社員が前に出て自分の作品をプレゼンテーション。具体的なモチーフのない抽象的な作品だからこそ、人前で言葉にしていくうちに自分自身も気づいていなかった何かが見つかる場面もありました。
その後はみんなの小さな作品をひとつにまとめて、大きな作品に。道路や池に見立てた隙間をあけることで、「まち」をイメージした構成にしています。
ミーティングルームに展示されているので、ご来社の際は是非ご覧ください!
「皆さんに手伝ってもらいながらのワークショップは、めちゃくちゃ面白かったです。社員の皆さんの自主性にも驚きました。こちらが説明をしたら、すぐにパパパパッと手を動かしてみていたり、僕では考えつかないようなアイデアを盛り込んでいたりして。
今回取り入れた「マスキング」という技法自体が、一種の「制約」なんです。決まり、ルール付け、区切ること。これによって画面にはまずひとつの秩序が生まれるんですが、同時に今度は「その中でいかに自由にできるか」という発想も生まれてくる。さらに今回は、使える色も暖色系の色に絞るなどして、いくつかのルールを課してみることで、社員さんたちが自分自身でバリエーションを生み出すことに挑戦してみて欲しかったんです。同時に、全体の色を統一することで、連帯感みたいなものも生まれてくるはずだとも思っていました。
僕は日本美術の歴史の中で、やわらかい流線で表される「流れ」の表現に感銘を受けて以来、自分の作品づくりには意識的にも「流れ」を取り込んできました。今回、皆さんにもそこを体感してもらうために、道具には刷毛(はけ)を選びました。「流れ」から連想される儚さや悲哀、たおやかさや麗しさ。そういう「やわらかい感じ」は、私たち日本人には自然なものでありますが、海外の人にとっては真似したい感覚でもあるようです。そうしたことも直感的に味わってもらえていたなら、嬉しいです」
※レポート記事より抜粋・一部要約
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