おれんじめいじonline vol.06:アートワークショップ 鹿児島高専編

株式会社明治産業のアートで文化的な取り組みについてご紹介する、オンラインジャーナル「おれんじめいじonline」。
今回は当社のバーチャル社員"唯花さん"が、インタビュー形式で鹿児島高専生へのアートワークショップを深堀します。

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企画営業S

企画営業、アートマネジメントを担当。大学院修了後、アートを研修に用いているというユニークさに惹かれて2022年新卒入社。自身も演劇をはじめとした創作活動を行いながら、前例のないことにも果敢に挑戦できる「ファーストペンギン」的社員として得意分野を活かした挑戦を続けている。

目次
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唯花さん

よろしくお願いします。早速ですが、お仕事内容を簡単に教えてもらえますか?

営業のなかでも特に企画営業とアートマネジメントを担当しています。学生時代からの得意分野であったアートに関する様々なイベントや取組を社内外で企画・実施し、社内のコミュニケーション促進や明治産業のバリューを社外に伝えています!

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唯花さん

今回は鹿児島高専の学生さんをご招待したアートワークショップについて教えてください!

はい。先日、鹿児島から3名の学生さんが弊社にいらっしゃって、自分たちで発明したカーナビシステムのプレゼンをしてくれました。その場には当社の代表・常務のほか、他社の方々も数名いらっしゃって、発明に関する質疑応答をするなど、和気あいあいとした雰囲気のオープンカンパニーというスタイルでした。そこで私がアートとイノベーションをテーマに簡単なレクチャーとワークショップをさせていただいたんです。

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※画像はAIにて生成したイメージです

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唯花さん

またユニークな取り組みですね。そもそもなぜ高専の方々を招いたのですか?

高専、「高等専門学校」って、5年間をかけて高校よりも専門的に工業的な知識やスキルを学ぶための教育機関なのですが、せっかく高いスキルを身につけても、学生さん自身がそのことに気付かず、将来の選択肢を広く持てない、という課題があります。全国には知られていないけどユニークな取り組みをしている会社がありますし、自分で起業してみたっていいのです。今回は、若いエネルギーを応援したいという会社の思いから、2年生の皆さんに来ていただき、早いうちから「学外のひとにプレゼンをする・反応をもらう」という経験をしてもらって、今後の学習や活動に活かしてほしいという思いで実現しました。

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唯花さん

なるほど。確かに学校内での学びを学校外のひとに話す機会があるというのはとてもいいですね。

そうなんです! 共通言語を共有していないひとにどのように話すといいのか考えること、外側からの反応を得ることは、学生の皆さんにとっての「プラス」になるはずだと思っています。

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唯花さん

そうですよね。レクチャーとワークショップというのはどのようなことをしたのですか?

はい。アートとイノベーションをテーマに、「みんな違ってみんないい」から「なぜあなたはそう思ったの?」に視点が踏み込むこと、そこから自分とは異なる経験や知識をもった他者との共同によってイノベーションをが起きること、この「なぜあなたはそう思ったの?」を練習するために、唯一の正解が存在しないアートが有効だと考えているというお話をしました。

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※画像はAIにて生成したイメージです

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唯花さん

まさに明治産業の研修で行われていることですね!

そうなんです。不真面目さではなく、余裕をもたせるという意味での"遊び"、またそれによる新しさや、分からなさへのポジティブな姿勢を共有するために明治産業ではアートを用いた研修を積極的に取り入れています。

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唯花さん

具体的にはどのようなことをしたのですか?

明治産業でおなじみのプログラム、対話型鑑賞を行いました。まずはシンプルに絵画を見せて、「この作品では何が起きていると思いますか?」「どこからそう思いましたか?」「その他に気付きはありますか?」という、VTS(Visual Thinking Strategy)の基本の質問から鑑賞を促します。でも、最初はあまり積極的な意見が出ないんです笑

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唯花さん

そうなんですか?

はい。というのも、高専では芸術分野の授業がほとんどなく、皆さん絵画なんて見慣れていないんですね。

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唯花さん

なるほど...。急に言われても何を言っていいのか分からないですよね。

はい。そのこと自体は想定していて、次に明治産業で"説明型鑑賞"と呼んでいるワークを行いました。

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唯花さん

説明型?

対話型鑑賞の一種としていいと思うのですが、構図の似た三枚の絵画を用意し、"説明者"ひとりが一枚だけを見ながら「何が描かれているのか」、徹底的に事実だけで説明します。

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唯花さん

事実だけですか。

はい。なのでオノマトペも、印象を表す言葉も禁止です。"説明者"以外はそのことばを聞きながら、どんな作品か想像し、最後に準備していた三枚の絵画を見せて、"説明者"が観ていたのはどれだったか当ててもらうというゲームです。

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唯花さん

盛り上がりそうですね!

そうなんです。ひとに説明しようと思うと、一生懸命作品を観るので、ひとりで観るよりも多くのことに気付けると思います。

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唯花さん

高専の皆さんはどのような反応でしたか?

最初のVTSの質問よりも生き生きとしている感じでした笑 工学は厳密さを求める領域でしょうから、"らしさ"を感じていました笑

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唯花さん

そうなんですね笑

その後もう一度、VTSの質問によって絵画を鑑賞しました。最初のときよりも自分自身の気づきや考えを発言できていて、とても嬉しかったです。同席していた"大人たち"がとても前のめりに参加してくださったのも良かったと思います。

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唯花さん

それは良かったです。明治産業でのこの機会を今後にも活かしてほしいですね。

そうですね。またお会いできる場があるといいなと思っています。

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唯花さん

最後に全国の高専の皆さんにひとことお願いします。

皆さんのスキルを求める会社や団体はきっと全国にたくさんいます。明治産業としても、高専生の皆さんが選択肢を広く持ち、豊かな人生を創造していくお手伝いをしたいと思っています。お気軽にご連絡ください!