おれんじめいじonline vol.09:デジタルサイネージ
株式会社明治産業のアートで文化的な取り組みについてご紹介する、オンラインジャーナル「おれんじめいじonline」。
今回は本ジャーナルのインタビュアーであり、当社のバーチャル受付係でもある「唯花さん」を特集します。
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おれんじめいじonline vol.5~7でインタビュアーをしてくれた唯花さん。
実は明治産業本社のエントランスにて"会う"ことができます。
唯花さんの生みの親は・・・
画家・アートディレクターの大森和枝さまです。
大森さんと明治産業の出会いは、画家としてではなく、別の仕事を通じて生まれたものでした。現在エントランスに展開されているアトリエブラヴォによる壁画が導入される際に、大森さんは作家たちの表現をどのようにこの空間に導入するかを調整するアートディレクターとして参加。その後、大森さんの画家としての作品と活動を知った明治産業はまず、大森さんに年賀状への絵画提供を依頼。以降、現在まで続く様々なコラボレーションが始まります。
エントランスで着物姿の女性がご挨拶をしてくれるサイネージ作品は、明治産業側からオファー。それまで絵画表現がメインで、アニメーションの制作は初めてだった大森さん。動画クリエイターとチームをつくり、来社ゲストの動きを検知してお辞儀をする作品に仕上げました。着物姿の女性の名前は社内公募で「唯花(ゆいか)さん」に決まり、その原画は社内に現在も展示。社内外から愛される存在となりました。
市内を走るラッピングバスでは、これまで明治産業が活動を通じて縁を結んできた複数のアーティストたちの作品が楽しめる"移動美術館"仕様に。その外装を大森さんの描いた作品が彩り、今日も街中で注目を集めています。
大森さん: 絵は一度描いたら自分の手元に留まるのでなく、人に渡っていくものだから、私はその渡った先の人に想いが届くようにと願いながら絵を描いています。
幼い頃は人見知りで、他人と会話するのがすごく苦手でした。だからって人が嫌いというわけではなく、むしろ大好きだったのに、それをどう表現して関われば良いのかがわからなかった。そこを解決してくれたのが、絵を描くことでした。私はこういう気持ちであなたに接していて、こんな想いを伝えたいんですよということを、言葉の代わりにずっと絵で伝えてきたような感覚です。また、以前自分が体調を崩し、まったく絵が描けなくなったこともありましたが、そのとき奮起して描いた一枚の絵が、結果的に自分自身を救ってくれたこともありました。だから、自分にとって絵を描くことは、人や世界と関わる唯一の手段であり、想いや祈りを届けるコミュニケーション。自分も含め、誰かに喜んでもらうことなのだと思っています。
明治産業さんとの活動を通じてたくさんの方からのご反響と、その後の活動につながる様々なきっかけをいただいています。鑑賞者や企業の方など、それがどんな方であっても、これからも自分の作品で誰かを応援し、喜ばせ続けられたら本当に嬉しいですね。